シャロムの部屋

もうだいじょうぶ!「自分や子どもを責めてきた」ママたちへ。自己受容と聖書から子育てのヒントを得るコラム

100通りの I love you !

情景までも

「月がきれいですね」
「死んでもいいわ」
これはある英語表現の訳です。前者は夏目漱石が言ったもの。後者は二葉亭四迷が訳しました。なんのことばだと思いますか?それは " I love you." です。

ただ「愛してる」より、なんとも情緒豊かな感じがしませんか?情景・背景までもが見えてきそうで、いかにも日本人ぽいですよね(笑)

ある日、学生のひとりが ” I love you.“ を「我、君ヲ愛ス」と訳したら、漱石が「日本人がそんなこと言うか。『月がきれいですね』とでも訳しておけ」と言ったという逸話があるとか…。

口からついて出た漱石の訳は粋ですが、確かにいのちある会話を、辞書通りの訳し方をしていてはおかしなことになるのは想像できますね。

 " I love you." をいかに別の言葉で言い換えるかということが書かれている本を読みました。子育てや心理カウンセリングとは全然関係ない本ですが、それを読んだとき、私は自分の規範型思考がまだまだ根深いことに気づきました。 

これまでの投稿記事で何度も「愛する」という言葉を使ってきましたが、 ” I love you.“ はもっといろんな日本語表現があってもいいのかなと思いました。(わかりやすいので、これからも使うと思いますが…)

正解はひとつじゃない

学校のテストで、” love " の答えは「愛」で正解だったとしても、 ” I love you.“ の答えは「私はあなたを愛します。」だけではないはず。なぜなら、I(私)と you(あなた)がいるということは、コミュニケーションだからです。その場の状況次第で何通りも訳し方はありますよね。

英語で大切な人に love という単語を使うときは、日本語の「愛してる」よりもっと深い気持ちがあるというのをきいたことがあります。日本人感覚でいうところの、like(好き)がもっと大きくなった感じ…そんなレベルではないってことですね。

そもそも、日本で「愛する」という言葉が使われるようになったのは近年になってから。キリスト教精神が根付いている英語の " Love " は、日本人の感覚をはるかに超えた長い歴史と崇高な精神と深い意味が宿っているんだと思います。

「わびさび」という言葉をピッタリ表せる外国語がないように、" Love " も " God " も、本来、原語がもっている意味を一つの日本語単語だけでは完全に表しきれていないんだろうなと思います。(その昔、聖書を翻訳するとき、" Love " は「御大切」と訳したそうですよ)

もちろん、気持ちがともなわなくても何度も心を込めて言っていけばそのうち意味がつながり、実感として湧いてくるのかもしれませんが、「I love you.=愛してる」だけでなくてもいいですよね。

思いが伝わればいい

「愛する」とか「愛してる」という言葉、大阪で育った私は、TVドラマや映画でしか聞いたことがありませんでした。東京の人は言うのかな~くらいに考えていました。

私にとって「愛している」という言葉は、クリスチャンになってから使い始めたので、人に対してよりは、むしろ神さまへの気持ちを表現するときに使う言葉という感じです。

それでも「愛してる」ことを伝えたり言ったりしたほうがいいのかなと思って、子どもに「あいしてるよ~」と言うことがありますが、ホントのホントは「だいすき」「たいせつ」「たからもの」と言ってる時のほうが中身がともなっています。

しかも私にとって地元のことば大阪弁で言ってる時のほうが気持ちを100%ストレートに表しています。私が思うってことは、きっと子どもたちも同じように受け取っているはず…それでいいんですよね~。

ということで、”I love you.“ の訳は、「めっっっちゃすき」「たいせつなんやからね」「たからものやで~」ってのもあり。

100通り…それ以上あってトーゼン!

あなたの ”I love you.“ はどんな日本語訳になりますか?(^-^)♪