シャロムの部屋

もうだいじょうぶ!「自分や子どもを責めてきた」ママたちへ。自己受容と聖書から子育てのヒントを得るコラム

【あなたのためを思って】ホントは自分のためでしょ

緩和しているつもり

「あなたのためを思って」と言われたり、言ったりしたことはありますか?
いきなり核心に迫る話をする前にはこうしてワンクッションをおいたら相手が受けるショックを緩和できるような気がしますよね。

でも、どんなワンクッションやツークッションをおこうとも、そのあとには相手の現状にメスを入れる言葉が続くので、ほとんどの場合、相手は傷つくのがオチですよね?
にもかかわらず、それは本当に「相手ため」なのでしょうか?

心のザワザワ感を落ち着かせるため

(ここからは、「あなたのため」と言われるAさんと、「あなたのため」と言うKさんに登場してもらいます。自分や他の人を思いうかべながら読んでみてください)

Aさんが傷ついたりイヤな思いをするとわかっていながら、Kさんは本当に言う必要があるのでしょうか?

もちろん、Kさんに指摘されたら、Aさんは自分が当たり前だと思っていた言葉やふるまいを意識することもあるかもしれませんが、もしそれが間違っていたとしても、Aさんが本当に学習するのは、まわり道をしながらでも自分で頭を打ったときですよね。

なのになぜ、Kさんは待つことができず、気づかせようとしてしまうのでしょうか?

それは、Aさんの状況をKさんが受け入れられないからなんですね。Kさんの価値観やルールからAさんがはみ出ているので、Kさんはある意味パニックになっているようなものなんです。Aさんの周囲の人すべてが口を出すわけではなく、ながい目でAさんを見守ることのできる人もいるわけですから、言ってしまうのは、やっぱりKさん固有の反応なんですよね。

Kさんが自分の中で「イヤだなぁ」とか「そんなことしたらダメだよなぁ」と思っていることをAさんが平気でやっているから、Kさんは不安になったりイライラしたりしてしまうんです。だから、Kさんが「あなたのためを思って」と言うときは、ピークに達した心のザワザワ感を落ち着かせたいときだったんです!

「あなたのためを思って」は、裏を返せば「私だったらそんなことしないけど」とか「私が落ち着かないから、あなたちょっとやめてくれない?という要求なのです。もしかしたら、KさんはAさんと同じようなことをして後悔しているから言ってしまうのかもしれませんが、AさんがKさんと同じように後悔するとは限りませんよね。

もちろんKさんはそんなことは意識していません。していないからこそ言いにくそうな雰囲気をかもしだして「あなたのため」なんて言ってしまうんですね~。

ちなみに、自己受容や心理学の観点からすると、KさんがAさんを受け入れられないのはKさん自身が認めたくない自分の一部がAさんに投影されているからだそうです。Kさんが、認めたくない自分の一部を許し受容していったら、Aさんの状況をあたたかく見守ることができてくると思います。
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言いかけたら口を閉じる

「言いにくいんだけど」
「気を悪くするかもしれないけど」
「厳しいこと言って傷つくかもしれないけど」

はい、それなら言わないほうがいいと思います(笑)。なぜなら、その内容がどんなに正しくても、傷ついてしまったらAさんのモチベーションは下がってしまいます。そうなると、Kさんの願ってることはすぐには実現しなくなります。言うにしろ言わないにしろ願いはすぐにかなわないってことですかね(笑)所詮、他人は変えられないってことでしょうか・・・。

もし私がKさんの立場なら、「どうして言わなければならないのか」ではなく、「どうして言いたくなるのか」と立ち止まるようにしています。心の奥深くを探っていくと必ず行きつくところがあって、それは私自身に関係している何かです。もはや相手は関係ないんですね。心を探っていく途中に引っかかるものを見つけたら「こういう私もいたんだなぁ」と受け入れるようにしています。

もしAさんの立場なら、さらっと聞き流すようにしています。以前の私ならすぐ落ち込んだり、腹がたったりしていましたが、今は、そういうことを言う人自身が自分を受容できていないんだな、まだその段階なんだなってことがわかるので。

とはいえ、特に子どもに対しては「あなたのために」って言いたくなるんですけどね。そういう時こそ、口を閉じて自分の心を探るチャンス!そうやってひとつずつ自分の認めたくない部分を認めていく作業をしている今日この頃です。

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