シャロムの部屋

もうだいじょうぶ!「自分や子どもを責めてきた」ママたちへ。自己受容と聖書から子育てのヒントを得るコラム

【愛されながら育つ】大阪とカナダの事情は違うけれど

大阪の幼児教室

今回は、私が体験した大阪とカナダの事情について書きます!

私は短大卒業後、ある有名私立幼稚園系列の幼児教室で働いていました。その幼稚園に入るために(コネを作るために⁉)子どもを通わせている人がけっこういました。大阪で有名私立小学校を目指す親の間では、その幼稚園は有名で、その幼児教室もまたそういう人たちの間では有名でした。

あれから20年以上経った今、子どもの小学受験を控える友達から電話がかかってきて、私がそこで勤めていたことを話すと「えー!あそこで働いてたの?受かる願書の書き方教えて!」と冗談交じりにも羨望を含めた驚きをもたれるほどです。(ちなみにそういう願書の書き方は知りません・・・)

私が勤めていた時の保育主任の先生は、もともとその幼稚園で長年勤務されていた先生ですが、「お受験!お勉強!」ではなく、心を育てることを大切にされていました。

子どもにほとんど接することなく、初めて出た社会が1~3才の教育現場でした。そういう私に「小さな子どもに勉強をさせる」という精神が植え付けられなかったのは、この先生の存在によるところが大きかったと思います。

スクールインターンに応募

勤め始めてまもなく、私は自分より学歴も高く、社会的に成功している父兄から先生と呼ばれることに疑問を感じ始めました。さらに、ベテランの先生なら伸ばせる子どもの能力も、私がかかわるとその芽を摘み取ってしまうのではないか?という恐れや申し訳なさも感じるようになりました。

「短大でちょっと勉強したぐらいで先生と呼ばれるほど、私は何も経験していない。」「もっと視野を広げたい。」そいういう思いがあってカナダのワーキングホリデーに申請しましたが、その年は応募数がビザ発給数を上回り、抽選で外れてしまいました。

カナダへ行く心づもりをしていたので翌年の申請時期まで待てず、現地の幼稚園や小学校で日本文化を伝えるボランティアとしてインターナショナル・インターンシップ・プログラムスのスクールインターンに申し込みました。

私が派遣された先は、アルバータ州の北方にある幼稚園年長児~小学六年生までの全児童がわずか90人の学校でした。

カナダの田舎

もし、私が今住んでいる北海道の出身ならそこまで驚かなかったと思いますが、大阪の中心地で育った私にはその派遣先の様子はカルチャーショックもいいところでした。

夜は舗装されていない道路を車のライトだけを頼りに進んでいく。隣の家はぐるりと見渡しただけでは見つからず、ちょっとした丘を越えてやっと1軒。何の音もしない静かすぎる夜。星座がわからないほど満点の星空。冬は真っ白な雪に、マイナス40度の世界。

余談ですが、その当時、アトピーがひどかったのですが、じゅくじゅくしていた湿疹が日ごとにかさぶたになり、1週間できれいになりました。(大阪に戻ったら、また1週間でぶりかえしましたが…)

そして、私が一番知りたかった教育のあり方も驚くことばかりでした。学校でも家庭でも彼らの育て方や子どもたちを見ているとなんだか素朴なんですよね。塾や競争などもないので詰め込んでいないというか。それでいてきちんと親や先生を敬う心を育てていました。

片田舎というか村というか土地面積は広いけれど、小さなコミュニティなので先生同士、親同士、先生と親もみんな仲良しでした。

大阪でお受験の世界を見て、カナダの田舎を見て、今は北海道の郊外で子育てをしています。

「あそこで生きていくならあの育て方でいいけど」
「日本には日本の事情があるし」、なんて思うこともありますが、どこで育てようと、どの国の、どの地域の、どの子どもたちにも必要なのは、愛されながら育つことなんですね。