シャロムの部屋

もうだいじょうぶ!「自分や子どもを責めてきた」ママたちへ。自己受容と聖書から子育てのヒントを得るコラム

てがみ

素直だね

こどもの素直さは大きな感動を与えてくれるときがあります。運動会やおゆうぎ会で練習した成果を披露する姿は、わが子に限らずいつも目頭が熱くなります。

娘が5才を過ぎたころから少しずつ字を書けるようになって、おてがみブームがおこりました。

滑舌がはっきりしない娘は6才になった今も、「こども」を「ころも」、「だけど」を「らけろ」、「だめ」を「じゃめ」と言ったり書いたりします。それもまたかわいいんですけど、こういって笑ってゆるされるのも幼稚園児までの特権ですね(笑)

娘は教えてもいないのに、というか、私がしないようなことをサラッとします。

たとえば、私が叱った後に、「ママ、さっきはごめんね」と言いに来たり、お釣りの1円玉や5円玉をレジ横の寄付金箱に入れたり、自分のおやつや小物を惜しまず分け与えたり…。

独占欲がないことと、自分の気持ちを自分の言葉で伝えられること。これは私(と息子)にはない大きな要素です。

娘から

「かわいい ままへ
 ごはんを いつもつくってくれて ありがとう
 まま すきすき だーいすきよ
 まま いつも わたしを 
 かわいがってくれて とてもうれしいわ」

「ままへ
 ままは いつもかわいいね♡
 すき ありがとう」

「ままへ
 いつも かわいいね
 すきすきよ
 まま いつも いっぱい
 いろんなこと してくれて ありがとう
 まま またこんど おてつだいしたいよ
 こんなままと すごせてうれしいなー
 ままは ぴあのが すきなんだね
 ままの だーいすきな おかし かってあげる」

「ままへ
 たんじょうび おめでとう
 いつも ありがとう
 ままを はなすわけには いきません」

「ままへ
 すきですきで たまらない
 ままは わたしをうんでくれてありがとう」

「ぱぱへ
 はやく げんきになってね
 はやく ぱぱとあそびたいな
 ぱぱと ずっといたいな」(入院したとき)

「ぱぱへ
 なおって よかったね
 だけどね まえより もっともっと
 あそびたいね」(退院したとき)

娘がこういうふうに表現するのは、私が「うまれてきてくれてありがとう」とか「ぜったい離さないぞー」とか話してるからというのもありますが、こんなにも子どもは母親を慕うものなんだなと改めて実感させられます。

息子から1度だけ

そして、息子はというと、自分の思ってることや感じていることを伝えるのが苦手です。ずっと心理的なものが影響しているのかなと思っていましたが、どうやらそうでもなさそうです。

息子は、「科学のふしぎ」とか「お天気のひみつ」など、解説や説明文のようなものを好んで読みます。だから因果関係のあるものや答えが一つしかないようなものを順に説明するのは得意なわけです。

しかし、国語や道徳によくある「あなたはどう思いますか?」という問いには、なんて答えたらいいかわからないと言っていました。

そうとは知らずに、これまで、「なんでそういうことするの?」「なにを考えてるの?」と、問うては答えない息子によくイライラしていましたが、息子の思考傾向からすると、そう、「わからない」んですね。説明の仕方がわからないだけで、感受性がどうとか、心理的にこうとかいう問題ではなかったんです。(責め立てる私の態度は少なからず影響していたとは思いますが…)

そんな息子がたった1度だけ、てがみをくれたことがあります。

息子がまだ幼稚園の年長組のころ、私は手のひらの湿疹がとてもひどく、いつも痛がゆい思いをして子どもたちをお風呂に入れていました。

お風呂上りは保湿クリームと、ところどころに薬を塗るのが日課。私の薬は強いステロイドを使っていたので、まず子どもの体を塗ってから自分の薬を塗っていました。

ヒリヒリするので、一秒でも早く自分のことをしたいのに、なかなかじっとしない子どもたちを怒ることもしばしば。

ある時、本当に痛くてかゆくて、泣きそうになりながら、「ママだって手が痛いんだから、動かないで!さっさとしてよ!ママのことわかってよ!」と怒鳴ったことがあります。

そのあとは、子どもたちとはほとんど話さないまま寝ました。

翌朝、息子が私の部屋に来て、折り紙にたどたどしい字で書いたてがみを枕元に置いてすぐ出て行きました。

「ままへ
 ままの いたみが なくなるように」

ひらがなとカタカナがまざった字で、いろんなペンを使って色分けしながら書いてありました。

娘は言葉を尽くして「ママのことがすき」とストレートに伝えますが、この手紙は、どのように自分の気持ちを伝えたらいいのかわからない息子が、懸命にその心からしぼり出して書いたものでした。

娘からのてがみと共に、息子からの一度きりの、1枚きりのこのてがみを今も大切にしています。